劇場版 鬼滅の刃「無限列車編」が興行収入400億円突破したことを記念して勝手に煉獄さんについて語ります。
この記事は煉獄さん好きが書く、煉獄さんの好きなセリフとその理由をまとめたものです。
個人的には煉獄さんは鬼滅のなかでも一番主人公と物語に影響を与えた人物であると思いますし、コミックスを読んでいて一番感動したシーンがこの煉獄さんが活躍した場面でした。
この場面を映画化する判断をした監督とスタッフと作者の皆様に盛大な拍手を送りたいと思います。私が生きている間に日本でこの収益を超える映画は出てこないのではないかと思います。熱い時代を生きています。
簡単に煉獄杏寿郎を紹介
鬼滅の刃イチ熱く責任感の強い。
登場シーンは少ないものの鬼滅という作品の精神的な軸を作った人であります。
炭治郎たちもこの人の熱意に触れ、成長し、この後のシリーズを戦っていくことになります。
さて、先ほどコミックスを見直しました。
さっそく好きなセリフについて発表します!!!パチパチ
好きなセリフ
1つ目「うまい!うまい!うまい!」
ギャグじゃないです、ガチです。
物語としては不穏な空気が漂う列車に乗り込み、今から鬼との戦いがはじまるんだろうな、という少し緊張した場面です。そこで登場するは、真正面向いて、弁当食べてつつ、大声で「うまい」を連呼する煉獄さんです。映画ではシンプルにうるさかったですし、初見は「あほっぽい人やなー」という感想を抱きました。
ただ、煉獄さんを知ってから読み返すと、この実直に自分の感情を表現する感じも気持ちいいですし、煉獄さんがいるシーンでは暗い気持ちになりません。これが魅力ですよね。
かく言う私も旨いものを食べるときは「うまい」を連呼する癖があります。
この前後輩と焼き肉に行ったときも「うまいうまい」言い過ぎて「はじめて、牛タン食べたんですか?」と質問されたくらいです。
あほな人と思われていたかもしれません。でもいいんです、煉獄さんと一緒なので。
2つ目「集中」
炭治郎が腹の傷を負い、止血を促すときのシーンです。
上からのぞき込む目力の強い煉獄さんの描写と「集中」のシンプルな一言。
炭治郎目線でのコマ割りになります。
炭治郎に感情移入して、思わず、「押忍」と言いたくなるシーンでした。
3つ目「俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない」
出ました!煉獄さんの真骨頂。
猗窩座との戦い、窮地に追い込まれてなお、気力を充実させ、己と皆を鼓舞するように吐き出したこのセリフ。熱意と責任感を前面に感じる煉獄さんを代表するセリフです。鬼滅の刃にハマったのはこのセリフがあったからかもしれません。
読んでいて心が震えました。これが「心を燃やせ」という教えを煉獄さん自身が体現しているところだと思います。
4つ目「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」
と、この後に続く「この少年は弱くない侮辱するな」
このセットです。
武士道です。「もののあわれ」と言いますか、日本人が昔から持っている情緒を表現しています。季節の移り変わり、生き物の小さな変化、その全ては調和されていて美しい。人間も同じで、血気盛んな時期や、困難に耐える時期、成熟する時期、老いる時期、後進に思いを託す時期、その調和の中で時代が作られていきます。これは自然の移り変わりと同じで儚くて美しいことだと思います。
あと、「この少年は弱くない侮辱するな」と後輩の人間としての尊厳を守る気概、これもいいです。
けっして肉体や技は完成されてないけれど、どんなときでも他者(それが鬼であっても)への思いやりがあり強くあろうと努力する精神力。けっして弱くないです。簡単に強さを手にするために鬼になるという発想を持っているような弱者とは違う、ということでしょう。
5つ目「俺がここで死ぬことは気にするな…」
「俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば後輩の盾となるのは当然だ。柱であるならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない」
ただ、ひたすらに尊い。
私も後輩がいるので、煉獄さんにならい、「常に矢面に立つ」という気概を意識しています。
かっこいい。
このあたりのシーンは全て良くて選びようがなかったです。
心が燃えましたよ、、本当に力強い。
最後は少し長いですが、全文を。
杏寿郎、
よく考えるのです、
母が今から聞くことを。
なぜ自分が人より強くうまれたのかわかりますか。
弱き人を助けるためです。
生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、
その力を世のため人のために使わねばなりません。
天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。
弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。
責任をもって果たさなければならない使命なのです。
決して忘れることなきように。
私はもう長くはいきられません。
強く優しい子の母になれて幸せでした。
あとは頼みます。
「母上、俺の方こそ貴女のような人に生んでもらえて光栄だった」
母と少年煉獄さんが問答するシーンです。
ここは涙でした。
煉獄さんのお母さんのような言葉を子供たちに伝えたいと思いました。
そして全てをやりきった煉獄さんが最後に想ったことが、
「母上、俺はちゃんとやれただろうか。やるべきこと果たすべきことを全うできましたか?」
でした。誰がどう見ても立派な最後を生き切った男は、最後まで己の信念を貫けたかを問答していました。
最後に自分の原点を作った母親が「立派にできましたよ」と優しく言ってくれました。
それを聞いて、嬉しそうに、静かな笑顔で締めくくります。
…かっこいいよ。
これで、日本一にならない方がおかしいです。
日本人の根底に流れているであろう、最も崇高な精神を映像化したと思っています。
長くなりました。
みなさんは何度も読み返したと思いますが、改めて読んでみてください。
私も煉獄さんのようになりたいので、外食しても「うまい」だけは大声でいいます。そこだけは譲らない男になります。
ありがとうございました。
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