この1日1話は
「会社の朝礼で一言スピーチが必要だ」、
簡単な寄稿文を頼まれた方、
偉い人から学びたい、
そんなあなたにお勧めする内容になっています。
1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 [ 藤尾秀昭 ]
この本からの読書感想文を徒然なるままに記載。
不定期更新にならないように努力します。
本日は5月10日ということで彫刻家の笹戸千津子氏「コツはただ、コツコツコツコツやることだ」を読んでいきました。
文章の中身は自身が師事していた佐藤忠良先生から学び取った内容について自身の考察を交えチャーミングに書かれていました。
この佐藤先生は彫刻に向かう真摯な姿勢・取り組み方があり、仕事には滅法厳しいが、普段は温和な思いやりのある人間性であった、とのことでした。
また、幼くして父親を亡くし、自身も戦時中、応召し3年間もシベリアに抑留されており、大変な苦境を歩んでおります。そういった厳しい逆境を乗り越えてきた人だからこそ、真に人に優しくできる、ということだと思います。
このコラムの中で印象に残った言葉が2つ
「隣人へのいたわりや優しさのない人間が創る芸術は、すべて嘘と言ってもいい。」
「コツはただ、コツコツコツコツやることだよ」
であります。
1つ目の言葉はイギリスの彫刻家ヘンリームーアを訪ねたとき、
病床にあったムーア氏が、きちんとネクタイを締めて対応してくれたことに感銘を受けて発言したとのことでした。
人間というのは病床に臥せようが、貧困に喘いでいようが、その魂さえ高貴であれば、人の心を動かすことができる、ということだと思います。(シンプルに紳士たるその生き様を貫くことがかっこいいし)
芸術(美しさ)を追い求める人間であったからこそ、その精神性に感銘を打たれたのだと思います。
私の好きな言葉に「貧しくとも高貴たれ」という言葉があります。
兎角、弱い我々は自身が置かれた逆境について不平を漏らし、環境のせいにし、努力を怠る傾向にあります。そんな時に立派に振舞えるかが、人間性を測る指標となるのではないでしょうか。
仁義や勇を重んじる武士道の精神が芸術家の生き様にも滲み出ていて非常に面白いと思います。
2つ目の「こつこつ~」は、ユーモアを交えつつも、本質をついた良い表現であると思いますし、全てに通ずる格言であると思います。プロ野球選手のイチローが引退する際に言ったセリフの中でも「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と言っていました。イチローの大ファンだから敢えて推している訳ではなく、これが人生の真理だと思うからです。積みあがった大記録も長年の地道な積み上げの果てに生まれたものです。
努力して生きてきた人間は金銭で推し量れない厚みがあり、成功していなくても人間としての面白さが段違いですね。
と、全体的に感動しっ放しですが、ブログでのアウトプットは好き勝手書けて楽しいですね。
日々の感動をこつこつ積み重ねて、楽しい人生にしたいと思います。
ではでは。
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