2021.5.17「腹中書あれば負けず」

この1日1話は

「会社の朝礼で一言スピーチが必要だ」、

簡単な寄稿文を頼まれた方、

偉い人から学びたい、

そんなあなたにお勧めする内容になっています。


1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 [ 藤尾秀昭 ]

この本からの読書感想文を徒然なるままに記載。

不定期更新にならないように努力します。

本日はAOKIホールディングス会長の青木擴憲(あおきひろのり)氏「腹中書あれば負けず」を読んでいきました。

スーツのAOKIの会長さんです。

腹中書」とは自身の腹に落とし込むほど読んだ大切な本ということだと思います。

話の内容を追っていきましょう。

青木氏は父親が作った借金のため大学に行けず、若いころから金銭的にも精神的にも苦労された方であります。そんな先の見えない若い時に、たまたまで見つけたのが孟子の教えでした。

孟子の教えの一部を簡単に紹介!

孟子は中国の儒教において孔子に次ぐ重要人物です。

性善:人の性は善であり、その性質を伸ばすことが肝要

四端:四つの端緒という意味で、「惻隠」(他者を見ていたたまれなく思う心)・「羞悪」(不正や悪を憎む心)・「辞譲」(譲ってへりくだる心)・「是非」(正しいこととまちがっていることを判断する能力)と定義されています。この四端を努力して拡充することによって、聖人のような偉大な人物にさえなれる可能性があるとする考え方です。

仁義:仁とは真心と思いやりの心、義とは事物に適切であることを言います。

王覇:力で統治するのは覇道、徳で治めることが王道。王道が最善としています。

などの教えがあります。

新渡戸稲造の武士道を読むとリンクする思想がありますので、日本精神の根幹である武士道のルーツを辿ると儒教の教えに影響されていることを感じます。

話を戻します。

青木氏は孟子の教えの中で「天が重大な任務をその人に与えるときは、必ずそれまでに精神を苦しめ、筋骨を疲れさせ、肉体を飢え苦しめ、挫折を味合わせる。これは天がその人を発憤させ、辛抱強くさせ、今までできなかったことをできるようにするための試練である。(後略)」といった内容に感銘を受けます。

父親が作った借金のため、長きにわたり生活は苦しく、希望の見えない日々の中で、この文章に感動し、救われ、何度も何度も精読したそうです。そして「今の自分が強いられている苦労は、天が将来立派な人間として世で活躍させるために修練を積ませてくれている」と、考え方の大転換をしました。

どんなにどん底であっても自分の境遇をせめず、希望に向かって努力する。

非常に美しいと思えます。

私自身も常々反省するのですが、

仕事は要領良くだとか

簡単に稼げる方法だとか

そういった情報に飛びついてしまう傾向があります。情けないし、さもしいです。

小利口であるより、泥臭く努力して、自分が損しても人のために生きていける。そんな強い人間になりたいと思います。

最後は寅さんでしめましょう(オープニングの2番♪)

ドブに落ちても 根のある奴は いつかは蓮の 花と咲く

意地は張っても 心の中じゃ 泣いているんだ 兄さんは

目方で男が 売れるなら こんな苦労も

こんな苦労も かけまいに かけまいに

男とゆうもの つらいもの 

顔で笑って

顔で笑って 腹で泣く 腹で泣く

ではでは!

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