本日の読売新聞のニュース記事で中国の少子化対策が取り上げられていました。
要約すると
・学習塾の新規設立の規制
・小中学校の宿題の量の制限
・教育費の負担を減らし、経済的な理由で出産を躊躇う家庭を減らす
というものでした。
一人っ子政策のときもそうですが、中国は対処療法的な政策が多いし、それがまかり通っているのが面白さですし、危うさであると思います。
もちろん対処療法だけでなく政策としても一人っ子政策を取りやめ、二人生めるように政策を大きく転換していますし、色んな対策の中の一つなのでしょう。ただ、中国政府が想定した出生数よりも下回っているというのが現状です。
国が富めると市民の生活水準も上がります。豊かになれば一軒家を購入するし、新車を乗り回したくなるものです。豊かになれてしまうと生活水準維持のため子育てを躊躇してしまうのでしょうね。
ただし、お隣の中国を笑ってみているほど日本には余裕がありません。
日本は少子高齢化の先鋒ですし、すでに人口減少も発生しています。
2017年に河合雅司が執筆した「未来の年表」では今後日本を待ち受ける困難について、詳細な統計データをもとに記載されていました。
2020年には女性の2人に1人が50歳以上になる。
2024年には国民の3人に1人が65歳以上になる。
2030年には地方の若者激減により全国の80%の都道府県が生産力不足に。
2039年には「深刻な火葬場不足」が起こる。
2040年になる頃には「自治体の半数が消滅の危機」
2042年には高齢者人口が4000万人とピークになる
少子高齢化が進むと日本の人口は約1億2653万人→約8808万人(2065年)にまで減ると予想されています。
人口が減少すると、経済面と社会面の両方に大きな影響が出ます。特に、人口に占めるボリュームの大きい「団塊の世代」が75歳以上になる2025年ごろには、社会保障費が膨張し、財政を圧迫することが予想されています。
極めて気分が滅入る情報です。
私はこれまでの国、地元、会社、家庭を支えたお年寄りを尊敬していますが、一方で、年を取ると保守的になりますし、身体の不調しか話していない様子を目にします。いくら平均寿命や健康寿命が延びたとしても、今後クリエイティブに世界で活躍する日本の姿は想像しにくいような気がしています。そういった閉塞感がどこか日本の未来に希望を持てない要因になっていると思います。ちなみにアフリカ全土は平均寿命で平均年齢は21歳。アフリカの多くは平均年齢が10代です、、、今後の成長・勢いが恐ろしい!!
今後日本の取るべき対策
・高齢者の枠組みを上げる。定年の概念なし。
→お年寄りが激怒しそうですが、浮世離れすることなく自治体や世間のために働きかけを継続することが大事。
・24時間営業の禁止
→電力も無駄、労働力も無駄、日本人は日の出とともに働き、日が沈むときに家族と過ごす。
・コロナ時代のニューノーマルを活かす
→今のコロナ情勢で働き方は大きく変わりました。慣習的に実施されていたものは排除されています。本当に必要なこと、価値のあるものだけ次世代に残し、ある程度効率性を高める。出勤しなくても労働できる環境の構築は必要。
・高齢者や生活保護者の社会保障を削ってでも子育て世代に回す
→これは地方行政に具体的な支援の仕組みは任せて良いと思いますが、国としては無駄を削り必要なところに大きく予算を回すべきことであると思います。真に助けるべき人は自助努力による現状打破を心掛けている人と将来性がある子供たちで良いと考えます。
教育というのは受験に勝つためにやるのではなく、倫理観の高い、粘り強い人間にするために行うものだと強調する必要があると思います。
“「幸せな子」を育てるのではなく、どんな境遇におかれても「幸せになれる子」を育てたい。” 美智子上皇后陛下
ここまで長々と書いてきましたが、私が日本人に求めるのは、シンプルに幸せになればいいのでは?ということです。
みんなが毎日楽しいーーーと思って生きられるのが一番幸せなはずですが、現実をみると少々乖離しているように思います。
もっと柔軟に、楽しく、自分の好きなことに真剣に取り組む
人の成功に感心し、自らもモチベーションを高めて前向きに生きる
それでいいじゃない。
人間だもの。
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